『調査対象』




41.
( エ・・・コレ、

   む・・・無理・・・ )

 

42.
( ぅくっ・・・・っあ )


43.
(  ふ・・   あ・・    ・・・カズぅ  )


44.
(ア、アキちゃんに何て話せば・・・
 いやまてっ そうじゃなくて、

 えっと と 

 とにかく学校とバイト!  )


45.
(あのね、
 
 もしよかったら ここにいなよ。 一緒に・・・)
(もう時間だよ。)


(  ・・・うん )


46.
(怒られちゃいましたね。)

(いや〜。
 今朝からなんかボォーっとしちゃって。
 あははは。なんでしょーね。)


47.
(ただいまぁ、っと。
 さて、お風呂間に合うかな・・・・・ ん?  ノート・・・

 ・・・最後のページ、破れてる

 あれ?・・・  )


48.
(  あれ


   へんだな



   なんで・・・  )


             ザザザ


49.
「よう、お帰り。どうだった?」
「後味悪いわ。
 見つかったのはナノマシンの痕跡・・」
「・・・擬似記憶か!
 ひでえことしやがる。
 この娘、泣いてるぜ。」
「いや。擬似記憶本体はリセットされてるから、彼女は覚えていないはずよ。
 泣いてるのは、私がスキャンしたことで記憶の残り香に触れたからでしょう。」
「一旦植え付けた記憶を消した?なんでだ。利用するつもりじゃなかったのか?」
「さあ。どう推理する?」
「・・・惚れちまった、とか・・・」
「へぇ、ロマンチストなのね。」
「ちぇっ、ナンダヨ」
「無かったことにしておけば、傷つかないとでも言いたいのかしら。
 あの時・・
 このこ、初めてだった。 わかる?
 それが作り物の思い出でも、このこにとって、大切な瞬間だったのよ。
 それをあいつ、消しちゃった。
 何様のつもりか知らないけど、そんなお為ごかし、私は認めない。 
 このテリトリーからは逃げおおせても、必ず炙り出してお仕置きしてあげるわ。
 ネットが、どんなに広大でもね。」
「おいおい、熱くなっちまって。
 そっちこそ、らしくねえな。」


「私のゴーストってね・・・ 」


50.
「こ(fu)の(ta)街(ba)に来ると、なぜか変になるのよ。

                    可笑しいでしょ。 (笑 」

                                      END

少佐 vs OSたん's 保管庫

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